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【翻訳】フードチェイン入門(Food Chain Primer - by Marius Hausmann )

itsjulian.com

3/20に開催されたMKM Milanで優勝した《歩行バリスタ》入りフードチェインの解説です。本記事は2017/3/26に掲載されました。

 

(ここから翻訳)

 今日はゲストにレガシーの新しいデッキ、フードチェインver2.0について解説してくれるMarius Hausmann を連れて来た。フォーマットが設立されてからの熱狂的なレガシープレイヤーの彼は、ヨーロッパのトーナメントを振り返ってみると、今月始めのthe 2017 MagicCardMarket Series in Milanの1位を含めて、多くの成功を見ることができる。

 

やぁみんな!

 もしかしたら幾人かは何ヶ月も前にチャネルに投稿したデス&タックスの記事(» Death and Taxes Deck Guide)で私を覚えてくれてるかもしれないね。私はMarius Hausmann 、Julian Knabの友人だ。彼の記事は読みやすく、私よりも上手な英語で書かれているから、彼のファンでもある。前にデス&タックスについて話した時は《聖域の僧院長》や《護衛募集員》が印刷される前だというのに、私はその力を確信していた。誰もがデス&タックスは強くなったと考えるのは当然だ。しかし、私の意見は逆だ。人々がヘイトカードを多く取るようになったからだ。ましてやフォーマットそのものがそうなったのだ。私が1月にフランクフルトの大きなイベントでデス&タックスをプレイした時は、3-3という悲しい結果になった。負けた6ゲーム全ては、唱えることが難しい《引き裂かれし永劫、エムラクール》によるものだった。2回は《全知》から、1回は《雲上の座》からだ。実際、デス&タックスはこのトーナメントの使用率1位のデッキだったのだが(メタゲームの10%越えだ)、トップ16には残っていなかった。Julianが「《石鍛冶の神秘家》の時代は終わった(勿論、Craig Wescoeを除いて)」と言った時、彼が正しいと思った。

 私はレガシーの多くのタイプのデッキを使うことで知られてる一方で(クリーチャーデッキだけだよ!)、《血染めの月》《月の大魔術師》で構成されたデッキは、それら自身によって負けるゲームが多いから、ずっと満足に感じられない。続唱を試すのにバインダーにはBUGのパーツは全て持ってるけど、私のプレイスタイルからするとダサすぎる。別の手法としてデルバーデッキにしてみても、ただ奇跡によく負けるだけだ(少なくとも私がプレイする時はそうだ)。どのタイプのデッキに焦点を当てるべきなのか少し絶望的になっていた時、Daniel Schuhが《歩行バリスタ》という名の新カードを教えてくれた。それはBUGフードチェインに完璧にフィットしていたのだ。事実、Danielはこのシナジーを世界で最初に思いついた男だろう。そのようにして、最初は懐疑的だったが、数日間、フードチェインのリストを研究した。私は、昔はマーベリックで、最近はデス&タックスで、《激情の共感者》から《引き裂かれし永劫、エムラクール》をサーチするような古典的なフードチェインとは何度か対戦していた。そして、(《ルーンの母》のプロテクションを受けた)《クァーサルの群れ魔道士》や《ファイレクシアの破棄者》でいつもそれを倒していたのだ。

 

なぜフードチェインをプレイすべきなのか?

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 「Maius!なぜフードチェインを使うんだ?それは駄目なデッキだ」。これは世界で最高の奇跡プレイヤーの一人、Tomas Vlcekの言葉だ。彼にそれを説明する時間はなかった。次のラウンドがまさに始まろうとしていたからだ。だから、こうとだけ言った。「奇跡を倒せるからだ!」。勿論、これは必ずしも正しいわけではないかもしれない。しかし、後のマッチアップ分析で説明するように、私はフードチェインの奇跡との相性はとてもいいと思っている。

 フードチェインを使うもう一つの理由は、それのメタゲーム上の一般的な立ち位置だ。相性のいいデッキが多く、悪いデッキが少ないのだ。そして、それらもレガシーのBUGによる柔軟性によって修正することができる。

 3つ目に、全てのカードのスペックがとても高いことだ。フードチェインは《運命の操作》や《悪意の大梟》によってカードアドバンテージを稼ぐことができて、さらに素晴らしいシナジーを持っているデッキなのだ。あなたは折角のカードをピッチコストにして《Force of Will》で"並み"の脅威をカウンターすることに心地が悪くはなかったか?気にしないでくれ、《霧虚ろのグリフィン》をピッチコストにすればいい。彼はこんな風に追放することに適している。このデッキのカードの質の高さを理解してもらう他の言い方をすると、「《タルモゴイフ》はこのデッキにとって全然ダメだ」かな。

 4つ目に、サイドボードだけでなくメインボードも柔軟性があることだ。様々なマッチアップの中で、手強いコントロールとしても(《剣を鋤に》と《突然の衰微》が効果的でない3/3飛行を侮ってはいけない)、コンボに一直線に向かうようにもプレイできる。今、「3枚コンボなんて間に合わないだろう」と言った人がいるかもしれない。それは正しいかもしれない。ほとんどのマッチアップではゲームを終わらせるのに《歩行バリスタ》さえも必要もない。2,3ラウンドはただ3枚のグリフィンか1枚の《永遠の災い魔》をプレイするだけで(《食物連鎖》のお陰で擬似的な警戒持ちになるんだ!)、勝つこともありうる。

 5つ目に、このデッキは私にとってプレイしていてとても楽しいんだ。私はBUGの良質のカードが好きだし、《渦巻く知識》《思案》も好きだ。だけど、コンボデッキは全然、好きじゃないね。このコンボ&コントロールデッキは、私が最も成功していたドレッドスティルを使っていた日々を思い出させてくれる。そして、《歩行バリスタ》は、ずっと前にヴィンテージで使っていた時に好きだった《トリスケリオン》の現代バージョンだ。

 

デッキ構築

メインボード

クリーチャー18

4 《悪意の大梟/Baleful Strix》

4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》

4 《歩行バリスタ/Walking Ballista》

3 《霧虚ろのグリフィン/Misthollow Grifin》

2 《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold,Emissary of Trest》

1 《永遠の災い魔/Eternal Scourge》

スペル22

4 《渦巻く知識/Brainstorm

4 《意志の力/Force of Will

4 《突然の衰微/Abrupt Decay》

3 《思案/Ponder》

3 《運命の操作/Manipulate Fate

4 《食物連鎖/Food Chain》

土地20

4 《霧深い雨林/Misty Rainforest》

4 《新緑の地下墓地/Verdand Catacombs》

3 《汚染された三角州/Poluted Delta》

2 《Tropical Island》

2 《Underground Sea》

1 《Bayou》

2 《島/Island》

1 《森/Forest》

1 《沼/Swamp》

サイドボード

3 《外科的摘出/Surgical Extraction》

2 《思考囲い/Toughtseize》

2 《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》

2 《水流破/Hydroblast》

2 《仕組まれた疫病/Engineered Plague》

2 《悪魔の布告/Diabolic Edict》

1 《真髄の針/Pithing Needle》

1 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》

  ほとんどのレガシーデッキがそうであるように、デッキを実用的で一貫したものにするのに必要な核となるカードがある。フードチェインには中核となるカードが沢山ある。修正するスロットはほとんどないだろう。

 

マナベース

マナベースについて言及することはない。《不毛の大地》を使用せず、3,4枚の基本地形を取った典型的なBUGのマナベースだからだ。基本地形をフェッチしやすいマナベースも、私がこのデッキが好きになった一因である。それによって相手の《不毛の大地》が止まるのだ。《渦巻く知識》のためのシャッフル手段だけでなく、《死儀礼のシャーマン》を活かすため、基本地形にアクセスするためにも、忘れずにフェッチランドは十分に取って欲しい。

 

クリーチャー

《死儀礼のシャーマン》はレガシーで禁止にする必要があると議論する者も中にはいる。あなたがBUGデッキをプレイしようと思うと同時に、《死儀礼のシャーマン》は自動的にデッキに含まれているのだ。バントですら《死儀礼のシャーマン》のためだけに時々、黒をタッチする。マナ加速し、リアニメイトやLands、ドレッジのような墓地を軸とする戦略を否定し、ターン毎に2点ドレインしてゆっくりとゲームを終わらせる1/2のクリーチャーというのは私には"フェア"に見える。ライフゲインも忘れてはならない。

4《悪意の大梟/Baleful Strix》

 このカードは純粋なカードアドバンテージであるから、いかなる時にもお気に入りのクリーチャーの1つだ。どのクリーチャーデッキに対しても梟は1:2交換をしてくれ、コンボか飛行のグリフィン艦隊が揃う手札になるまで、地上を(そして飛行も)止めてくれる。《グリセルブランド》でさえ《悪意の大梟》には恐怖で震えてるかもしれない。特に彼のいい友人である《トレストの使者、レオヴォルド》といる時には。

2《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold,Emissary of Trest》

 このカードが40ユーロするのは、ほぼ全てのマッチアップで大きな影響を及ぼすヘイトカードだからだ。レオヴォルドが無事に戦場に出たと同時に、彼はアドバンテージを生む(全体除去で死亡するのを除いて)。このカードによって対戦相手のプレイするドローカードは機能を失い、ハンデスは新鮮なカードを与え、これへの除去呪文は結果的にあなたがアドバンテージを得ることになる。

3《霧虚ろのグリフィン/Misthollow Grifin》+1《永遠の災い魔/Eternal Scourge》

 これらは基本的に同じことをする。《食物連鎖》によって無限マナが得られるのだ。4枚目の《霧虚ろのグリフィン》より《永遠の災い魔》なのは、1マナ少ない状態でもコンボに入れるようにするためだ。これはかなり重要で、例えば《食物連鎖》はあるが、グリフィンのための4枚目の土地がないシチュエーションがそうだ。《Force of Will》のピッチコストに充てられて、飛行で、《突然の衰微》されないので、総合的にはグリフィンの方が優れたカードだ。

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4 《歩行バリスタ/Walking Ballista》

 デッキの新人だ!この《トリスケリオン》の兄弟をWotCが刷る前は、無限マナはクリーチャー呪文にしか使えないので、使い道に《激情の共感者》からの《引き裂かれし永劫、エムラクール》が必要だった。今は、無限に大きい《歩行バリスタ》を唱え、直接的に相手を倒すのに無限マナを使えるようになった。すでにプレイされた《歩行バリスタ》の上にカウンターを乗せるためには《食物連鎖》のマナを使えないことは留意して欲しい。《歩行バリスタ》こそが、私がこのデッキをピックアップした理由なので、以前の《激情の共感者》からの《引き裂かれし永劫、エムラクール》という勝ち手段よりも優れてる点をいくつか説明したい。

1.死に札がなくなる。《激情の共感者》と《引き裂かれし永劫、エムラクール》は《食物連鎖》がないと役立たずだが、《歩行バリスタ》なら持ちこたえてくれる状況は多い。勿論、それは不恰好なのだけど、エルフや感染(デルバーでさえも)とのマッチアップでは、ゲーム序盤に1点ダメージで危険なクリーチャーを除去できるだけでも良い働きをするのだ。《ルーンの母》のプロテクション付きの《ファイレクシアの破棄者》で《食物連鎖》を指定されるのは大問題なので、デス&タックスとのマッチアップではゲームを引っくり返すまでに至る。無色のダメージを破棄者に振り、グリフィンを全展開するか、2枚目の《歩行バリスタ》があるなら直接的に相手を倒すことができる。それ以外にも、バリスタはゲーム中盤/終盤には相手のプレインズウォーカーの解答にもなるのだ。例えば《精神を刻むもの、ジェイス》でバリスタをバウンスしようとして、対応してジェイスを落とされると最悪だ。

2.安全に相手を倒すことができる。エムラクールは時々《罠の橋》のようなカードで止まるが、《歩行バリスタ》は直ちにゲームを終わらせることができるのだ。奇跡相手には《師範の占い独楽》で《終末》をデッキトップに置かれてエムラクールが対処されるシチュエーションがあったが、《歩行バリスタ》なら相手がそのようにプレイしようとも倒すことができる。

3.ドレッジに対して、0マナで《黄泉からの橋》を全て追放できる。もしくは、バリスタをX=1でプレイしておき、《ナルコメーバ》が出てきたら、それを打ち落としてゾンビトークンが出る前に《黄泉からの橋》を全て追放できる。

 

スペル

4《渦巻く知識/Brainstorm》3《思案/Ponder》

 この記事を読んでいる皆にこれらについて説明する必要はないと私は思う。レガシーで最高のカードに《渦巻く知識》を挙げる人は多いからね。

4《意志の力/Force of Will

 アンフェアなカードに対するメインボードの唯一の防御だが、フードチェインのWillは他の青いデッキのものより勝っている。一つ目に、デッキのブルーカウントが23というのはかなり多いからだ。二つ目に、上述の通り《霧虚ろのグリフィン》をピッチコストにした《Force of Will》はフォーマット唯一のディスアドしない《Force of Will》だからだ。それでも、何枚か、もしくは全て抜くマッチアップも一定数ある。このカードの素晴らしさはターン1,2のアンフェアなカードに対する0マナの解答ということだけでなく、心理的な効果もある。たとえ手札に《Force of Will》がなかったとしても、コンボデッキは「Willを持ってるかもしれないから」と躊躇うのだ。さらに《食物連鎖》や《運命の操作》を相手が見てなければ、相手は《目くらまし》や《呪文貫き》を警戒するかもしれない。そして、あなたが勝つのに必要なターンを稼いでくれるのだ。

4《突然の衰微/Abrupt Decay》

 その適応性ゆえにいつでもベストな除去だ。1枚だけ減らして《致命的な一押し》か《残忍な切断》を入れたリストを見るが、《相殺》や《虚空の杯》のために打ち消されない解答であることの方が好ましい。

 4《食物連鎖/Food Chain》

 デッキ名と同名のこのカードはそれ自身は役立たずだ(デッキの中で最も弱い部分かもしれない)。それでも、あなたはコンボなしでも、このカードが輝くシチュエーションを見つけられるだろう。あなたが《霧虚ろのグリフィン》か《永遠の災い魔》でチャンプブロックする時、ダメージが割り振られる前に追放して、あなたのターンに再度プレイすることができる。これはまた《梅澤の十手》や《火と氷の剣》のような装備品の誘発能力をシャットアウトすることができる(プロテクション青があるから《火と氷の剣》には《永遠の災い魔》だけが有用だ)。「《突然の衰微》によって崩壊するコンボがレガシーでどうプレイアブルなのだ」と思っている人は、フードチェインにとって最もゲームで重要なのは消耗戦をすることだと注意する必要がある。これは彼または彼女がコンボを恐れて衰微のための2マナを常に構えるのを強要されているように感じているなら、仕事していると言える。そして、衰微の重要なターゲットは《食物連鎖》だけではないのだ。《トレストの使者、レオヴォルド》や、時には《死儀礼のシャーマン》にさえも衰微を控えることは必ずしも柔軟で正しくはないかもしれない。

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3《運命の操作/Manipulate Fate

 デッキの中で最も素晴らしいアドバンテージエンジンだ。《祖先の幻視》よりも優れている。《霧虚ろのグリフィン》3枚、または《霧虚ろのグリフィン》2枚と《永遠の災い魔》1枚を追放して、さらに1ドローするのだ。キャントリップ効果が無かったとしても、多分デッキに採用していただろう。それがあるのだから本当に素晴らしい。それでも採用するのは3枚だけだ。一度、《霧虚ろのグリフィン》達を追放すると、このカードはかなり弱いからだ(まだランドをデッキから追放できるが、普通は《Force of Will》のピッチコストのためにキープしておく方がよい)。他に《運命の操作》の素晴らしい所は、《渦巻く知識》や《思案》の後のシャッフル手段となることだ。

  

 前述した通り、メインボードは入れ替えるスロットがないくらい、しっかり構築されている。初期段階で、私は3枚目の《思案》と20枚目のランドのスロットに《極楽鳥》2枚をテストしていたが、《極楽鳥》は中盤とロングゲームでは何もせず、スピードを上げることが必要ないと感じたため駄目だった。私の友人は今、3枚目の《霧虚ろのグリフィン》を4枚目の《思案》にしてテストしているが、定かでない。もし追加に1枚のスロットがあったなら、私は1枚《森の知恵》を入れるだろう。

 

サイドボード

 いくつかのサイドボードでも見られるように、ここは独創力と好みが表れるところだろう。あなたのメタゲーム視点を持ち、あなたが取りたい選択肢を取ればいい。私は自身のサイドボードを解説し、それから少し他にも提案しようと思う。

 

1《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》

 サイドボード唯一のクリーチャーから始めよう。これはコンボや消耗戦となるマッチアップで有用な柔軟性のあるカードだ。相手のドローステップかエンドステップにプレイしよう。あなたは有用なカードを取り除いたり、次のターンに安全にコンボにいけるかを確かめることができる。《突然の衰微》に怯えているカードのために、三人衆で守ってあげよう。また、不要なカードをサイクリングするために自身を対象に《ヴェンディリオン三人衆》をプレイすることを過小評価してはいけない。

2《思考囲い/Thoughtseize》

 最も強力な1マナのハンデスは(もし解決すれば)2点のライフコストがあるが、クリーチャーを落とせるかどうかは重要なので、元々私が試していた《強迫》よりも価値が高い。このカードを最もサイドインするコンボとのマッチアップでは、あなたのライフは大抵、プレッシャーがかからないと特に思う。バーンとのマッチアップでは勿論悪いが、総合的に柔軟性の方が価値はある。例えば、デルバーとのマッチアップで私は《強迫》は入れないが、《秘密を掘り下げる者》《若き紅蓮術師》そして《死儀礼のシャーマン》でさえも取り除くことは総合的に2点分の価値がある。

3《外科的摘出/Surgical Extraction》

 墓地対策は様々なものがあるが(特に黒には)、マナを支払わずにプレイできるのはごく少数だ(他の選択肢は《虚空の力線》《フェアリーの忌み者》だ)。赤黒リアニメイトが《別館の大長》を持ってなければ、《外科的摘出》には全ての同名カードを追放できる利点がある。このカードは《壌土からの生命》に対して有効だが、それはまた《実物提示教育》1枚に頼り切ったデッキに対してもだ。一度、彼らの《実物提示教育》をカウンターして摘出すれば、そのゲームはほとんど終わっているだろう(《全知》を採用していて《騙まし討ち》を採用していないなら特に)。

2《悪魔の布告/Diabolic Edict》

 相手がサクリファイスしたくないクリーチャーしかコントロールしていない間は、《悪魔の布告》はプロテクションを持っているファッティ1体に依存しているデッキに対する武器になる。だから《暗黒の深部》《グリセルブランド》《引き裂かれし永劫、エムラクール》《現実を砕くもの》に対して素晴らしいカードだ。勿論、《真の名の宿敵》や《秘密を掘り下げる者》が入ったデッキに対しても入れられる。横並びに並ぶデッキや《若き紅蓮術師》入りのグリクシスデルバーのようなトークンを生成するデッキには入れてはいけない。

2《仕組まれた疫病/Engineered Plague》

 ここには《悪魔の布告》と対となるようなカードが入ってる。このカードは複数の小粒クリーチャーを対処できる。エルフやデス&タックス(人間と《ファイレクシアの破棄者》のホラーだ)、マーフォーク、ゴブリン、ベルチャー(3ターン目では遅すぎるが)、感染(状況によってエルフ、人間、ちらつき蛾のどれかだ)に入れる。

2《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》

 早いコンボデッキに対して素晴らしい1枚だ。《トレストの使者、レオヴォルド》がいる場合にはさらに良い。《トレストの使者、レオヴォルド》がいる状態で、スタックに致死量の《苦悶の触手》が一度に乗ると、オリジナル+あなたを対象とするコピーの数だけドローして、《精神壊しの罠》をドローするチャンスは大きくなり、そして多分ゲームに勝つ。《目くらまし》と《不毛の大地》を採用していない《死儀礼のシャーマン》デッキなら、すぐに4マナを得られるので、必要なら《精神壊しの罠》を素打ちも可能なことを留意して欲しい。「呪文を追放する」なので、《すべてを護るもの、母聖樹》のアシストを受けた《実物提示教育》や《全知》《雲上の座》経由で唱えた《引き裂かれし永劫、エムラクール》のような「打ち消されない」カードへの解答にもなる。

2《水流破/Hydroblast》

 多くの素晴らしいプレイヤーは私がこのカードを2枚取っていることを批判する。そして、それは認める必要がある。ミランの大きなイベントで、私はこれらを一度も使わなかった。私は未だにバーンや《血染めの月》に負けることを恐れている。だから、これら2枚でただ自身を甘やかしているのだ。これらは《若き紅蓮術師》《騙まし討ち》《裂け目の突破》のようなカードに当てられるというのもある。

1《真髄の針/Pithing Needle》

 私のサイドボードの最後のスロットはとても柔軟性に富んでいる。他の選択肢を考慮しても、私は多くの異なるマッチアップでも有効な《真髄の針》1枚を取ることに決めた。これによって止められる重要なカードにはプレインズウォーカーや《師範の占い独楽》《仕組まれた爆薬》《演劇の舞台》《霊気の薬瓶》《騙まし討ち》《ゴブリンの放火砲》etcが含まれる。

 

ここではメタゲーム次第での他のサイドボードの選択肢を提案しておこう。

・もしコンボが増えたら、ハンデスをもっと入れよう(つまり《強迫》や《トーラックへの賛歌》だ)。

・カナディアンスレッショルド(このマッチアップはすでに有利なのだけれども)のようなマナ否定戦略のデッキに対する追加のカードが欲しいなら、《花の絨毯》だ。《花の絨毯》で、《食物連鎖》コンボなしでも《歩行バリスタ》をデカくすることができる。

・もしアグレッシブなデッキが怖いなら、《致命的な一押し》だ。

・《真髄の針》には《クローサの掌握》だ。

・デス&タックスを泣かせたいなら、《夜の戦慄》だ。

・コンボデッキやコントロールデッキには2枚目の《ヴェンディリオン三人衆》だ。

・クリーチャーをベースとした戦略には《梅澤の十手》だ(デッキにはフライヤーが沢山いる)。

トークンや小粒クリーチャーに対して柔軟なのは《ゴルガリの魔除け》だ。

・エルフと墓地を軸とするデッキには《墓掘りの檻》だ。

・追加の墓地対策には、それ自身をサイクリングできる《虚無の呪文爆弾》だ。

・《精神壊しの罠》の追加または代替には《狼狽の嵐》だ。

 

プレイスタイルとマッチアップ

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・BUGデルバー/4Cデルバー - とても有利

 これらは一日中でも対戦したいマッチアップだ。両者とも《死儀礼のシャーマン》《突然の衰微》を有するが、相手は《秘密を掘り下げる者》《目くらまし》のようなゲーム序盤でのみ強いカードが入っている一方で、こちらは《悪意の大梟》《運命の操作》がある。《不毛の大地》によるマナ否定戦略も、基本土地をフェッチすることによって普通は簡単に挫ける。大体のプランは《秘密を掘り下げる者》を《悪意の大梟》でトレードし、《突然の衰微》は相手の《タルモゴイフ》のために温存することだ。《真の名の宿敵》がプレイされるようなら、《仕組まれた疫病》《悪魔の布告》を入れよう。《目くらまし》されたくないキーカードは《運命の操作》だけだ。私は《思考囲い》《悪魔の布告》をサイドインすることを提案する。もし《若き紅蓮術師》の入ったグリクシスデルバーなら《悪魔の布告》は要らない。《Force of Will》は本当に使えないならサイドアウトしても良い。

・デス&タックス - とても有利

 前述したように、ベストなケースでは一度に複数の脅威を対処できる《歩行バリスタ》によってこのマッチアップはかなり簡単になった。《火と氷の剣》や《梅澤の十手》も大した問題ではなくなった。なぜなら、こちらのコンボは自身のライフも、相手のライフも、相手が持っている可能性もあるクリーチャー除去も心配しなくていいからだ。妨害に対して強いマナベースにしているため、サリアは少し鬱陶しいぐらいだ。サイドボード後は《仕組まれた疫病》によって、さらによくなる。「人間」指定で相手のデッキの半分は除去し、残り半分は《歩行バリスタ》で対処できる。このマッチアップでも《Force of Will》はサイドアウトする。

・奇跡 - 有利

 未だにこのフォーマットでベストなデッキだ。サイドボード前の奇跡はこちらの戦略に対して大きな問題を抱えている。こちらは《突然の衰微》によって《相殺》を対処できて、相手は早いクロックがなく、マナ否定戦略もなく、こちらのコンボが集まる時間を多く与えてくれる。《剣を鋤に》と《終末》はこちらに対してあまりよくない。なぜなら《霧虚ろのグリフィン》は追放されるならいいし、《悪意の大梟》はドローして、《歩行バリスタ》はコンボが決まるまで大抵は手札に残っているか除去に対応して大ダメージを与えられる大きなサイズになっているからだ。このマッチアップのキーカードは《運命の操作》だ。相手がグリフィン達に消耗戦をされたくないなら、それはカウンターする必要がある。たとえ1,2体のグリフィンが《終末》によって除去されても、また《運命の操作》でグリフィンを掘り出す事ができる。

 私のサイドボーディングプランでは、《思考囲い》《ヴェンディリオン三人衆》《真髄の針》のために複数枚の《Force of Will》と《悪意の大梟》を抜く。

・土地単 - 有利

 このマッチアップはサイドボード前だと、こちらが明確に有利だ。こちらの健全なマナベースが長い間、スクリューから守ってくれ、《死儀礼のシャーマン》もまた大きな助けになる。一度コンボが決まったなら、《Glacial Chasm》を除いて、それを止める手段はない。土地単に負けるのは多分、相手がターン2にマリッドレイジトークンを出してきた時だけだろう。そして、その時でさえも《悪意の大梟》でトークンをチャンプブロックしてターンを稼ぎ、コンボに必要なカードが揃えば勝つことができる。サイドボーディングでは《壌土からの生命》エンジンを削ぐために《外科的摘出》を3枚と《悪魔の布告》2枚、《演劇の舞台》のための《真髄の針》、コンボを止めてくる《抵抗の宝球》と《クローサの掌握》を取り除く《思考囲い》を入れて、《Force of Will》と《悪意の大梟》をサイドアウトすることを勧める。

・エルドラージ - 有利

 このデッキには最高のハンドがあり、その時はベストなデッキでさえもチャンスがないだろう。ありがたいことにそんなスタートは稀だ。普通は《悪意の大梟》《Force of Will》《突然の衰微》によって生き延びて、コンボが軌道に乗るのに十分な時間を稼げる。このマッチアップは《トレストの使者、レオヴォルド》が本当に駄目な数少ないマッチアップだという一方で、サイドボード前は(多分サイドボード後も)こちらのコンボを止められないのでコンボが輝く。加えて《虚空の杯》はこちらに効かない。サイドボーディングでは2枚の《悪魔の布告》と2枚の《仕組まれた疫病》を入れる。エルドラージを遅くするのはあなたが思っているよりも重要で、《エルドラージのミミック》を殺すことは中盤とロングゲームのためにかなり重要なのだ。

・シャードレスBUG - 五分

 両方のデッキが消耗戦のプランを取る。相手だけが《祖先の幻視》がある一方で、こちらは《運命の操作》がある。コンボキル対4枚の《突然の衰微》で、《歩行バリスタ》対プレインズウォーカーだ。こちらにとって主な問題は《毒の濁流》で盤面を一掃された後のデカい《タルモゴイフ》だ。私はこのマッチアップはかなりイーブンだと見積もっている。私は《Force of Will》2枚を《思考囲い》、あるいは《忍び寄るタール坑》やプレインズウォーカーに対して《真髄の針》を入れる。

・エルフ - 五分

 このマッチアップはダイスロールに帰着する。両方のデッキに早いコンボがあるが、普通はエルフの方が早い。別の側面から見ると、こちらの方がカードの質は高く、《トレストの使者、レオヴォルド》は完璧に相手にゲームをさせなくする(《垣間見る自然》と《エルフの幻想家》をシャットダウンする)。サイドボード後も相性はほとんど変わらない。相手がコンボを妨害するのに《突然の衰微》を入れて、こちらは《仕組まれた疫病》と《思考囲い》を入れる。ここでの大体のプランは可能な限り早くコンボを決めることだ。

・バーン - 五分

 ええっと、ここで何を言うべきかな・・・?基本土地をフェッチして、より早く・・・。《水流破》は君をたくさん助けてくれるかもしれない。

・実物提示教育 - サイドボード前・・・不利、サイドボード後・・・五分

 このマッチアップのサイドボード前はムチャクチャだ。相手は、1枚の《Force of Will》は乗り越えられるカウンター呪文と一緒に、かなり早いコンボを持っている。大抵の場合、相手は《実物提示教育》からの《グリセルブランド》か《騙まし討ち》で動く必要がある。なぜなら《引き裂かれし永劫、エムラクール》単体は、こちらが《食物連鎖》を実物提示すると決めきれないかもしれないからだ。やはり相手が早すぎるからサイドボード前は不利に感じる。サイドボード後のマッチアップは大分、良くなる。なぜなら、こちらがコンボパーツ全部を抜いて(-4《食物連鎖》-4《歩行バリスタ》-4《突然の衰微》-1《永遠の災い魔》)、サイドボードを全部入れるからだ(《仕組まれた疫病》以外)。その時には相手を消耗させることができて、相手よりもカードの質の平均が上回っていることが期待できる(手札にある複数のクリーチャーと《全知》は死に札で、基本土地をフェッチすれば基本的にサイドインされる《血染めの月》は避けられる)。それに加えて、《トレストの使者、レオヴォルド》と《悪意の大梟》は《グリセルブランド》に対して素晴らしい。

・ANT/TES - かなり不利

 多分これが最悪のマッチアップだ。相手のコンボに対して立ち向かえるのが4枚の《Force of Will》しかなく、相手はカウンターを落としたりコンボを妨害できるハンデスがある。相手のコンボもまた早く、早いコンボの始動はこちらにとって最悪だ。サイドボード後は少し良くなる。《思考囲い》《外科的摘出》《ヴェンディリオン三人衆》《精神壊しの罠》を入れて、《悪意の大梟》4枚と《突然の衰微》4枚とを入れ替える。それでもマッチアップは悪いままだ。なぜならサイドボード後の妨害はほぼ同数になるにも関わらず、相手のコンボはまだ早いからだ。こちらのプランは可能な限り早くコンボを決めるか、キャントリップを妨害するために《トレストの使者、レオヴォルド》をプレイするかだ。Oops All Spellsやベルチャーのようなデッキはサイドボード前は同様に不利だが、サイドボード後はANTよりは簡単に対処できるようになる。なぜなら《外科的摘出》と《精神壊しの罠》というフリースペルが簡単に相手を吹っ飛ばしてくれるからだ。

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 元記事には大会レポートも掲載されているので、気になる人は読んでみて下さい。